当院では白内障手術をはじめ、硝子体手術、緑内障手術、瞼の手術を日帰りで行っております。手術はこれまでに大学病院や総合病院等で1万件以上の眼科手術に携わってきた手術担当医(山本 晋)が責任をもって行わせていただきます。
日帰り手術のメリットとしては日常生活にほとんど支障がないことです。白内障手術の場合は来院されてから手術を含めて2時間程度の医院滞在でお帰りいただけます。手術後は翌日の診察まで片目眼帯装用となります。
また費用面でも入院手術(日帰り入院も含む)より少ない自己負担額ですみます。特に70歳以上の方は高額療養費制度の自己負担上限額も入院より外来のほうが低く設定されています。(例えば70歳以上所得区分一般の方は、月ごとの負担金上限額が外来で18,000円、入院では57,600円)
詳しくは厚生労働省ホームページをご参照ください。
他施設様よりのご紹介
当院では開業医の先生はもとより、大学病院、総合病院からも日帰り手術希望の患者さんをご紹介いただいております。患者さんのご負担とならないよう、手術後は速やかに紹介元施設に経過観察をお願いするよう心がけております。
また電話予約時に手術紹介の旨をお伝えいただければ、初診時に手術前検査(手術は後日です)が可能です。日帰り手術をご希望の方は主治医の先生にご相談ください。
白内障手術について
白内障は目のレンズが濁る病気です。手術ではそのレンズの濁りを吸い出し、新しい人工のレンズを挿入します。多くの方で視力が改善し、喜んでいただける手術です。手術は局所麻酔で行い通常10分程度で終了、大半の方が痛みをほとんど感じません。手術後は翌日の診察まで眼帯をしていただきます。数日間は入浴等の制限がありますが、それ以外の日常生活に制限はございません。ただし重労働、激しい運動、水泳等は数週間程度控えていただきます。手術前に必要な検査および説明をさせていただいております。
なお日帰り白内障手術に向かない方は、重い全身疾患をお持ちの方、手術中に安静が保てない方、反対目の視力がほとんどない方などです。
また2020年よりいくつかの多焦点(遠近両用)眼内レンズが選定療養(眼内レンズ差額分が全額自己負担)となりました。残念ながら単焦点眼内レンズに比べて見え方の質が低下することなどから保険適応を得られなかったとされています。しかし最近では新しい多焦点眼内レンズが開発され、満足度の高い製品が利用できるようになりました。そのことから当院でも2023年10月より選定療養による多焦点眼内レンズの取り扱いを開始しました。下記日本眼科学会・日本白内障屈折矯正手術学会のサイトもご参照ください。
硝子体手術について
硝子体手術は主に目の奥の方にある網膜(フィルムの役割をする膜)の病気に対して行われます(白内障は目の前方の病気です)。そのためより高度な手術設備や手術手技が要求されます。これまでは病院での入院手術が一般的でしたが、近年は手術器械の発達もあり日帰り手術に対応する施設も増えてきております。当院医師(山本 晋)は新潟大学附属病院で網膜硝子体グループリーダーを務めていた実績もあり、開院当初より日帰り硝子体手術に取り組んでまいりました。現在も新潟医療センターで白内障・硝子体手術を担当しておりますので、頻度は少ないですが合併症等で入院が必要になった場合の連携はスムーズに行えると思っております。
なお日帰り硝子体手術に向かない方は、重い全身疾患をお持ちの方、手術中の安静が保てない方、手術後の安静が保てない方(網膜剥離等の一部疾患)、反対目の視力がほとんどない方などです。
緑内障手術について
緑内障は目の神経が抜けていく病気です。病気の進行には眼圧(目の硬さ)が影響しています。目薬で進行を抑えられない場合は眼圧を下げる手術が必要になります。当院では比較的合併症の少ない手術(効果も中程度)をメインで行っておりますが、より高度な手術が必要な場合は新潟大学附属病院を紹介させていただいております。
瞼の手術について
眼瞼下垂(瞼のたるみ)、霰粒腫(瞼のしこり)、眼瞼内反症(逆さまつげ)眼瞼腫瘍(瞼のできもので悪性を疑われるものは除く)などの手術を行っております。美容目的の二重瞼の手術は行っておりません。
当院で対応が難しい方は瞼の専門医のいる施設を紹介させていただいております。
レーザー治療について
目は光を透過する組織のため様々な病気でレーザー治療が行われます。代表的なものとしては糖尿病網膜症、緑内障、白内障術後のレンズの濁りなどです。外来で行い、通常は5分程度で終了します。